宗教別焼香の作法
焼香(しょうこう)とは、仏式葬儀の通夜・法事などで「お香」を焚く作法のことで、心と身体の穢れを取り除き、清浄な心でお参りする際の作法とされています。「座礼焼香・立礼焼香・廻し焼香」など、宗派や考え方によって焼香の仕方は若干異なります。
お香の種類は2種類あり、葬儀・通夜・告別式では「抹香(粉香)」、法事では「線香」を焚くことが一般的です。
抹香の場合は炭の上で燃やし、線香の場合は通常どおり火をつけます。また通常、親族(近親者)の焼香は葬儀式の時間内に、一般会葬者の焼香は告別式開始と同時に行われます。
焼香の形式
立礼焼香
遺族や会葬者が遺影の前で立った状態で焼香していく形式。
座礼焼香
遺族や会葬者が遺影の前に座って焼香していく形式。
回し焼香
遺族や会葬者が座った状態で並んだ上で、香炉を隣の人に移しながら焼香を行う形式。
焼香の作法(仏教)
宗派別のお焼香の作法
様々な宗派のお葬式へ参列する機会があるかとは思いますが、焼香は基本的に自分の信じている宗派のお焼香の仕方で構いません。
遺族側も自分の宗派の作法を強要する必要はないですし、あまりとらわれることなくお気持ちでされるとよいでしょう。
下記は宗派別の作法ですが、あくまで参考としてお読みください。
おしいただくとは
香を火にくべる前につまんで額の前に持ち上げるしぐさを「おしいただく」と言います。
宗派によってはおしいだだかない場合もありますので注意しましょう。
玉串奉奠(たまぐしほうてん)の作法(神道)
神式では、お焼香の代わりに「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」といって、玉串と呼ばれるを榊(さかき)の枝葉をお供えします。玉串とは、榊の枝に四手という紙片を下げたもので、神の霊が宿るとされてきました。参拝者はこれを祭壇に捧げ、故人の冥福を祈ります。玉串奉奠はほとんどが立礼で行われます。
献花の作法(キリスト教)
キリスト教式ではカトリック、プロテスタントとも献花をおこないます。
献花には一般的に小ぶりの菊かカーネーションが使われますが、故人が好きだった花、季節の花にするケースもみられます。色も白限定ということではありません。