仏教(仏式葬儀)
日本では葬儀の9割が仏式葬儀です。仏教には宗派があり、各宗派により多少の作法やしきたりの違いはありますが流れや手順は基本的には同じです。
また仏式葬儀では僧侶が読経をし、お焼香を行うことが特徴で、数珠を用いるのも仏式だけです。
この仏式葬儀、さかのぼること江戸時代。この頃から庶民はお葬式を仏式で行うようになりました。
これは江戸幕府がキリスト教を禁止し、徹底的に弾圧した為、人々はどこかのお寺に所属し、そのお寺の檀家になることを義務づける寺請制度が確立した為です。
この寺請制度により、すべての人々がお寺の檀家となった為、信仰からではなく慣習として仏式葬儀が定着したにすぎないのです。
仏式の葬儀の流れ
喪主
・遺族の入場
・着座
参列者入場
導師入場
・着座
開式の辞
読経
弔辞
・弔電の紹介
読経
喪主
・遺族
・近親者焼香
参列者焼香
遺族代表挨拶
導師退場
出棺
- 寺請制度とは…
- 1612年(慶長17年)、江戸幕府はキリスト教を禁止し、徹底的に弾圧しました。 その為、人々は特定の菩提寺の檀家になることが義務付けられ、キリシタンではないことを寺院に証明させた制度なのです。 寺院では現在の戸籍に当たる宗門別帳が作成され、旅行や住所及び移動の際にはその証文(寺請証文)が必要とされました。 各戸には仏壇が置かれ、法要の際には僧侶を招くという慣習が定まりました。